わたとんのインスタント教育

元教育関係者です。

学校の朝読書の時間ってなんであるの?【学校あるある#1】

「おい、今なんの時間だよ!」と朝読書の時間に先生に叱られたりした経験がある人はいますか?
そのとき、何を思いましたか?「うるせーな、だまれよ」くらいは思っているかもしれません(笑)
逆に自分はしっかり朝読に励んでいるのに、周りが騒がしくて集中できない経験がある人もいると思います。


学校にはもっと簡略化できることがたくさんありますが、朝読は必要だと思います。私も朝読から本が友達になり、小説のようなものは中学生時代に一番読んでいたと思います。


でも正直、先生に見張られながら読書するってどうですか?嫌ですよね。本音を言ってしまえば、おしゃべりや関係ないことをする人に朝読を無理強いすることほど、無駄なことはないというのもまた真実です。
朝練があったり、塾の課題が終わっておらず、朝読の時間に寝たり課題を終わらせたりするほうがよっぽど効果的だと思う人もいると思います。

 

そこで今回は、なぜ朝読が多くの学校で取り入れられているのか、メリットとともにお伝えします。


朝読の導入理由には様々なものがあると思いますが、

  1. 読書に対する抵抗感をなくすため
  2. 本を通じて様々な考えを身につけたり、想像力を働かせられるから
  3. 朝は脳がリセットされているうえ、読書をすることで脳の動きが活発になり、授業へのモチベーションへとつなげられるから

などです。

 

もちろん、読む本にもよりますが、活字に対する苦手意識を払う効果もあります。私は東野圭吾さんの本を熟読していました。『手紙』が当時の私には一番刺さりました。おすすめです。

 

そもそも朝読にゴールはありません。毎日、みんなで、ただひたすらに、好きな本を読む、それだけです。読書習慣がつけばつくほど、人生はより豊かになると思います。

 

朝読に対する批判はもちろんあります。「教員による善意の押し付け」、「そんなことでは自発的に心から没頭して読書ができる人間は育たない」、それも重々承知したうえで実施しているのです。

 

知人に東大生がいますが、殺風景な部屋には大量の本があります。私と専攻が近かったので私にとってはミニ図書館のようなものでした。東大生は月3~5冊ほどの本を読んでいるというアンケート調査もあるそうですが、本当に気軽に本を手に取って買うんですよ。しかもすごい内容の濃いものとか分厚いもの。私は講義や課題に関する本はよく読んでいましたが、それで手一杯でした。すごい。

 

学生・社会人問わず、読書をする習慣をつけてみてはいかがでしょうか。